統合失調症患者の徒然日誌

毒にも薬にもならぬ文字を書き捨てる。

5年。

あれから5年。
母さん。
あなたが逝った年齢まで、事故とかそういう不幸もなく順調に生きていけば、あと30年でたどり着けそうです。
この世からいなくなって『もう』5年なのか、『まだ』5年なのか、それは僕にもよくわからなくて。

この一年、たくさん報告しなきゃいけないことがありました。
元カノが一人、自死したり。
バイトに就いたこと。
体調不良でバイトを半月休んでしまっていること。
また父と別居して、今度は横浜に引っ越したり。
バンドが約一年くらい続いてること。
友達が増えたこととか。
近所の野良猫が可愛いこと。

そうやって前に進めば進むほど、あなたと最後に過ごした数年間の記憶や、あなたが最期に遺していった呪いの言葉、そういったものがおぼろげになっていきます。

あなたの生き様も、最近ではハッキリと思い出せなくなってきていて。
あなたはあの時、僕に、「こんなに苦しんでいる親を見殺しにするのか、裏切るのか、呪ってやる、佐藤政宗。このこと(母を殺さなかったこと)を死ぬまで、一生、悔やみ続けろ。」と言いましたね。

だけれど、その後悔も最近は薄れてきています。
それは、なぜだかよくわからないけれど、すごくみっともない気持ちになります。

でも、そうやって身軽になっていくにつれて、どこにでも行けるような気がします。
風にまかせて、自由に生きていける。
そんな感じで、僕もいつかみんなの記憶から、風に吹かれた砂埃のように消え去れたら良いなって思うこともあったり。

爺ちゃんと婆ちゃんと、叔父さんとあなたのお墓参りにもしばらくいっていません。

そこにあるのはただの石だからです。
あなたたちは、もうこの世にいない。

あなたの呪いの言葉も、それは僕の記憶の中で僕自身を縛り続けていただけで。

本当は今日お墓参りにいった折に、あの広い墓所のどこかで僕もこの世を去ろうと思ってました。

だけれど、どうにもそれもやる気が起きないもんで、やめておきました。

まだやりたいことが残ってますし。

とりあえずまだ精一杯生きてみようと思います。
それでは。また思い出した折にでも。