統合失調症患者の徒然日誌

毒にも薬にもならぬ文字を書き捨てる。

俺の命は、皆からもらった。~人生初ライブ篇~

12月10日はスタジオライブの日でした。 人生初ライブ。

出番はトップバッター、14時半スタート。

その一時間前位にリハ予約も入れてある。 十二時になり、いてもたってもいられなくなった僕は、皆より一足先にスタジオへと自転車で向かった。

ライブ本番。

緊張しまくった、ミスもたくさんあった。

改善点はたくさん残っている。

でも褒めてくれる人たちもいた。

また、ライブをやりたいと思った。

もっと。もっともっと。

もっと面白い音楽をこのメンバーたちで奏でていきたいと感じた。

皆が次のバンドが始まるスタジオルームに入っていき、僕だけが外にいた時間が五分くらいあった。

ちょうど煙草に火をつけてしまっていて、まだ室内に戻れなかったのだ。

煙草の煙を吸い込み、吐き出しながら壁にもたれた瞬間、わずか10秒くらいだろうか、急に強い疲れが襲ってきて、僕は眠っていた。

その十秒間の睡眠時間の間に、ものすごく長い夢を見た。

この一年間の軌跡だった。

ドラムボーカル氏にバンドに誘われた12月。

キーボード氏が加入した4月。

ドラムボーカル氏の提案でメンバーたちが住んでいるアパートに引っ越した8月。

そこからの山あり谷ありな体調に揉まれながら、バンド練に打ち込んだ4か月間。

そこで僕は悟った。

僕の命は、ここまで関わってきたみんなからもらったんだと。

今まで、自分の「生きたい。」という衝動だけで自殺願望に立ち向かっているつもりだった。

自殺願望はこう言う「お前がいくら楽しんでも人生はいつか終わる、無意味だ。」と。

今までそれに一人で抗っているつもりだった。

でもそれは間違いだった。

こんなにも、多くの人たちが僕を支えてくれている。

確かに、奴の言う通り、いつか死ぬのであれば人生は無意味なのかもしれない。それも一つの真理だ。

だけれど今、僕の手の中は、こんなにも皆からもらった多くのもので溢れている。

こんなにも輝いているものを、皆から分け与えてもらった。

今度は、僕が恩返しをする番だ。

だから、俺は、生きるよ。

気が付くと目の前に影のようなモノが立っていた。

そいつが何者なのか、すぐに見当が付いた。

「じゃあな、自殺願望、もとい希死念慮。俺は前に進むぜ。5歳からの25年間、世話になったな。」

「…。」

影は静かにうなずくと、目の前からスッと消えた。

そこで目が覚めた。

一瞬眠っただけなのにさっきまでの疲れはなく、体がものすごく軽い。

ふと、気が付く。

希死念慮が消えている。

まあいいか、そう思って僕は音楽の鳴り響くスタジオ内に入っていくのだった。